資料: ██の日記

資料説明: これは、██から資料のためコピーした日記の一部です。

補足情報: ██は当時高校生でした。

20██/4/27: 最近、お母さんやお父さんとかの態度がおかしい気がする。何か悪いことしちゃったかな。謝ったほうがいいかなぁ。

20██/4/28: 謝っても特に対応は変わらない。悪いことしたのかもわからない。なぜ?

20██/4/30: お腹すいたなぁ。なんで今日はご飯なかったんだろう?たまたま忘れちゃったのかな。明日はあるかなぁ。

20██/5/1: 今日もご飯は無し。仕方ないからお小遣いから自分で買った。もしかしてこれからこのまま……?

20██/5/2: やっぱり今日もご飯はなかった。それだけにとどまらず私に関することほぼ全て何もやってくれなくなった。頼りすぎだったかな、反省しないと。

20██/5/5: そろそろまずい。お小遣いも毎食分買っていると無くなってくる。本当になんで作ってくれなくなっちゃったのかな……。

20██/5/10: お腹すいた。

20██/5/11: 思い出した。アイツのせいだ。アイツさえいなければ。アイツについて知らせれば目も覚めるはず。

20██/5/12: どうして?

20██/5/13: お腹すいたなぁ。なんでこんな事になっちゃったのかなぁ。私が、あんな事を言ったから?こんなことになるんだったら、あんなこと言わなかったのに。

20██/5/14: 日記を読み返してみた。あの時の私はおかしい。なんで、アイツのことを疑いもしなかったんだろう。

20██/5/15: 持ってきたお金も、買った食料もなくなっちゃった。どうしよう。このまま死ぬのかな。

20██/5/16: ああ、もうだめかも。

20██/6/3: あの人達に保護されてから数週間が経った。いろいろしてくれている。ありがたいけど、こんな簡単についてって良かったのかな。でも、私に残された道はそれしかなかったからなぁ。しょうがないか。

20██/6/5: ここは、ご飯もあるし、話し相手もいる。私にとって幸せな環境だけど。幸せすぎて心配になる。また、失ったらどうしようと。彼らは、絶対に忘れないと言ってくれているけど。家族にすら見捨てられたのに、本当に捨てないでいてくれるの?

20██/6/7: なぜ彼らは、私にこんなに良くしてくれるのだろう?私は、それに答えられない。それなのに。

20██/6/10: 彼らから、ある家庭にいかないかと相談があった。私はしばらく考えさせてほしいと言った。まだ、心の準備ができていない。また、捨てられたらどうしよう。怖い。

20██/6/11: ああ、だめだ。考えれば考えるほど、怖い。断ろう。私にはまだ早い。

20██/6/12: 彼らに断る旨を伝えた。彼らは私の判断なら構わない。と言ってくれた。ごめんなさい。

20██/6/14: だめだ、あれから不安が消えない。また、あの家族みたいに彼らに見捨てられたらどうしよう。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。こわ..... [此処から先は滲んでいて読めない]。

分析: この日記からわかるように、██に新たな家庭へ行かせる試みは失敗です。却って彼女のトラウマを刺激し、悪影響を与えるものでした。

また、彼女の日記を見ると、保護当時に長期間食事をとっていない理由もわかります。それに加え、彼女は家族からまともな扱いをうけておらず、最終的に見捨てられる形で家を出ているため、その点がトラウマとして残っているものと見られています。

今後も、彼女に対しては細心の注意を払い対応するべきです。

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